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校長室だより 第18号
平成26年12月12日(金)

進路が決まった皆さんへ(集会での言葉)

 今日ここに居る皆さんは、進路が決まった人ばかりです。

 希望に満ち溢れていますよね。大学に入学したら、どのような生活になるのだろう、どのようなことを学ぶんだろう、あれもしたい、これもしたい。夢が大きく膨らみますね。

 でもね、夢を大きく花開かせる道は、実はもう始まっているのです。夢に対する決意も、学習に対する姿勢も、今以上に磨きをかけなければいけない。

 では質問です。「生徒」と「学生」の違いは何でしょうか。

 学校教育法によると、中学・高校在籍者を「生徒」、大学や専門学校在籍者を「学生」としています。

 さらにいうと、「もうすでに分かっている事実を学ぶのが生徒」「未だ解明できていないことを予測し実証するのが学生」です。簡単にいうと「教えてもらうのが生徒」「自ら研究するのが学生」なのです。

 では次の質問です。「学習」と「学修」の違いはなんでしょう。

 実は、大学では「学習」ではなくて「学修」という言葉が使われています。「学習」と「学修」は違います。 平成24年の答申「新たな未来を築くため大学教育の質的転換に向けて」では一貫して「学修」という表現が使われています。「学修」は授業時間、事前準備、事後の展開をもって形成されます。

 大学では、1単位の授業科目を45時間の学修を必要とする内容をもって、構成することが標準とされています。例えば、講義の場合なら、週1時間15週受講すれば1単位取得できます。つまり、この単位は、事前準備・事後の展開を30時間必ずやるということが前提なのです。45時間かけて、事前準備・講義・事後の展開を学修することによって、1単位となるのです。

 大学での学びの本質は、「主体的学ぶ」という点にあります。「主体的学び」とは「自ら研究し」「次の新たな段階に開花させる」ことです。

 情報化社会では、知識量の多寡は能力の尺度とはなりません。学んだ知識をもって、自ら次の段階に開花させる能力が求められるのです。それは人間だからこそできることであり、その意志さえあれば自分の世界をいくらでも広げることのできます。

 ところが、現代の大学生は、学修の時間が欧米に比べて極端に少ないといわれています。何時間くらい学修すればいいと思いますか。大学の卒業は原則として4年以上の在学と124単位以上の単位取得です。簡単に計算すると一日あたりの総学修時間は8時間程度といわれています。これから講義の時間を引くと5時間くらいは予習・事後の展開に費やされて当然なのです。でも学習していない学生が多い。これには、高校も責任があります。高校生の学習時間も最近15年で半減しているといわれます。

 進路が決まった皆さんだからこそ、是非今日から、家庭での学習を習慣付けてください。

 習慣は身に付けるのは大変ですが、気を抜くとすぐに元に戻ってしまいます。

 新しいものを発見するには、基礎となる知識と経験が大切です。

 高校生としての十分な基礎知識を身につけてください。苦手教科の教科書を一からやり直すのもいいでしょう。パワーポイントやエクセルを完璧に使いこなすのもいいでしょう。読書によって間口の広い人間を目指すのもいいでしょう。世界に羽ばたくなら、TOEICで高得点を目指すのもいいでしょう。

 これからの3ヶ月の過ごし方は、皆さんの4月からの学生生活に大きな影響を与えます。

 人生に責任がもてるのは自分しかありません。あなたしかいない。自分の人生を切り開くのは自分です。ゆっくりでもいい、進んでいれば必ず目標に到達します。手を伸ばせば、届くものって沢山ある。でも、手を伸ばさなくては決して届かない。皆さんの目の前には、無限の可能性の世界が広がっている。でも、憧れているだけでは何も始まらない。 時間を無駄にしないで。今からできることを見つけて、挑戦してください。


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