HOME>学校案内>校長室だより
学校案内
校長挨拶 施設 学校概要 校章・校歌 校長室だより
校長室だより 第17号
平成26年12月9日(火)

防災訓練

 今日の防災訓練は、大地震発生とそれに伴う火災を想定したものでした。

 生徒の皆さんは、落ち着いて機敏に行動しましたし、何より話を聴く態度に感心しました。

 先日練習したシェイクアウトは実行できたのでしょうか。

 DOROP「姿勢を低く」COVER「頭・足を保護して」HOLD ON「収まるまで待て」

 問題は、まさかのときに今日のような行動ができるかということです。

 東日本大震災から3年半たちました。千年に一度といわれる未曾有の災害による被害は、私たちの想像を遥かに超えるものでした。多くの尊い命が失われました。そしてその何倍もの方々が愛する家族を失い、築き上げてきた大切なものを失いました。

 それからも、大きな地震や火山の噴火等、災害は続いています。人類の歴史は、自然の脅威との闘いでした。自然というものは、心に響く優しさと美しさを持っているけれど、実は人間より遥かに強靭で、恐ろしいほどのエネルギーを持っているということを忘れてはいけません。震災の記憶を風化させてはならないのです。

 「津波てんでんこ」「命てんでんこ」という言葉があります。「てんでんこ」とは「めいめいに」「各自」を意味する東北の方言です。「津波が来たら、各自てんでんばらばらに一人で高台へと逃げろ」「自分の命は自分で守れ」という意味だそうです。東日本大震災では、釜石市内の学校にいた小中学校の生徒全員が日ごろの訓練どおりに自主的に避難し、助かりました。「釜石の奇跡」といわれています。「津波が来るぞ、逃げるぞ」と周囲に知らせながら、保育園児のベビーカーを押し、お年寄りの手を引いて高台に向かって走り続け、全員無事に避難することができたのです。

 生きてさえいれば、愛する人に再び出会うことができる。生きてさえいれば、会いたい人に再び出会うことができる。

「自分の命は自分で守る」「子供や、老人の手助けは地域で予め決めておく」「率先して逃げる勇気を持つ」この3つを心に刻んでください。

 私は、手のひらに乗るような小さなポーチに、小さな避難グッズを入れていつも携帯しています。

 ソーラー式懐中電灯。呼子笛。鈴。鏡。飴玉3つ。ビニール袋と輪ゴム。血液型・緊急連絡先を書いた紙。

 公衆電話用の100円と10円。どれもとても小さく軽いものです。

 避難時の注意をまとめておきます。

 揺れがきたら、とっさに判断して自分の身守る。誰よりも早くシェイクアウト。むやみに移動しない。

 移動するときは、上からの落下物、特にガラスに注意する。陸上では、歩く際に細心の注意を払う。釘が多く、五寸釘を踏み抜く危険性がある。暗かったら足元を懐中電灯で照らしながら、注意深く歩く。

 家屋の下敷きになったりしたら、音を出す。声を出すのも良いが、体力を消耗する。呼子笛を用意。

 鏡で光を反射し、自分の居場所を知らせることもできる。チラチラ反射する光は、空からでもよく見える。

 72時間。助けるほうも待つほうも、タイムリミットは72時間。でも72時間はある意味一つの目安。

 一日に飴一つでもエネルギーになる。ビニール袋に朝露を溜めるだけでも水は確保できる。朝の露だけを飲んで10日間生き延びた例もある。

 命はいつも奇跡的だ。可能性信じて救助を待つ。生きてさえいれば、愛する人に再び出会うことができる。生きてさえいれば、会いたい人に再び出会うことができる。

*夕方、ある保護者の方から、お子様が帰宅するなり開口一番避難訓練の話をされ、私の避難時グッズを手本に、自分なりに用意をされているというお話を頂きました。すぐに行動・実践する、さすが市高生だと嬉しくなりました。校長冥利に尽きます。


HOME  校長室だより目次に戻る